「しっかり伝えたつもりなのに、伝わっていなかった。そのせいで怒られた。なんで自分が怒られなきゃいけないんだ、ちゃんと聞かなかったアイツが悪いのに。自分は悪くない、、たぶん悪くない、、きっと悪くない、、悪くないよね??」
この記事は、そんな思いを抱えた方へ向けて書いています。
こんにちは!
函館の漁師まちに住んでいる、愛読書は週刊少年ジャンプ。だけど毎日いろんな本を1日1冊読んで書評する、しだゆう(@araShidayuuKi)と申します。
今日紹介する1冊はこちら↓↓
『ストレスゼロの伝え方』木村 英一
本書は「話しの達人の対話力を分析した著者が、伝わらない原因についてや、対話力を上げるための方法」が書かれた1冊です。
対話力を上げる方法として「伝える目的・伝える方法・相手・環境・印象・影響力・自分」の7つの要素をあげていて、これを整えることで対話力は格段にレベルアップできるとのこと!
内容としてはいたってシンプルなのですが、実践できている人はごく僅かという現状。。
ですので、本書をよんで実践することは、ごくわずかな話しの達人になれるということ。
男性からも女性からも信頼され、モテモテの人生なんて夢のような話しですが、そうなりたい人はぜひ本書を読んでみてください。
そんな本書からは「伝わらない原因はあなたにある!?」という内容をお伝えします。
「伝えたんだから、責任は私にはないです。」と思っている、そこのあなた。
もしあなたがそう思っているのなら、この記事は読んで損はありません!!
少々キツイ言い方をしている部分もありますが、ご了承くださいね。。
それでは、さっそく紹介していきます!
Contents
伝わらない原因とは

しっかり伝えたはずなのに、メールでも確認したはずなのに。それなのになぜ伝わっていないのか?
そんな経験をしたことはないでしょうか?
プライベートではあまり経験がないかもしれませんが、仕事だと割とあるのではないでしょうか。
そういう時は、「こっちはしっかりと伝えた!メールでも伝えた履歴があるから自分は悪くない。」と思うはずです。
もしそれが会社の上司であれば、「お前にちゃんと伝えただろうが!」と強い口調で言われると思います。
ですが、本当にしっかりと伝えたのでしょうか?
しっかりと伝わっているか、確認したのでしょうか?
伝わらない原因の多くは、伝えたつもり、がいちばんの原因です。
伝えたつもりでも、相手がしっかりと理解していなければ何の意味もありません。
つまり、理解できなかった相手が悪いのではなく、しっかり伝えられなかったあなたに原因があるのです。
あなたを非難したくて言った訳ではありません、、気分を害してしまったらスミマセン。
ですが、伝わらない原因は伝える側にあるということに、気づいて欲しいからこそ強く言わせていただきました。
伝わらなかった時の正しい考え方
しっかり伝えたはずなのに伝わっていなかったのなら、それは自分がしっかりと伝えきれていないと考える必要があります。
ですので、伝わらなかった時は相手が悪いと考えずに、自分の説明が足りなかったと考えることが大切です。
- ①相手が悪いと考えないこと
- ②自分の説明が足りなかったと考えること
①相手が悪いと考えないこと

なぜ相手が悪いと考えないのかというと、それはあなたが理解できるまでしっかりと説明しなかったからです。
そもそも人間の構造は、耳が2つでクチが1つだけついています。
その構造をよくよく考えてみると、耳は人の話しや音を聞くためのものであり、それが2つついています。
そしてクチは、人に物事を伝えるためのものであり、それは1つしかありません。
そう考えると、伝えることよりも聞くことの方が2倍大切である、と考えることができます。
つまり、1つの言葉で理解することができなかったのであれば、理解できるまで何度でも伝える必要があるということ。
相手が理解できないということは、自分の言葉があきらかに足りていないということなのです。
だからこそ、相手が悪いと考えてはいけないのです。
②自分の説明が足りなかったと考える理由

なぜ自分の説明が足りなかったと考えるかというと、結局のところ伝わらなければ何も始まらないからです。
仕事を例にしてみますと、大事な資料を作るように上司から頼まれたとして、手がいっぱいだったため、それを同僚に頼んだとします。
ですが、しっかりと伝わっていなかったために、資料ができておらず、上司からこっぴどく怒られたとします。
この場合は誰が悪いのでしょうか?
頼まれた同僚でしょうか?自分でしょうか?それとも上司でしょうか?
この場合はしっかりと伝わっていなかったという原因がわかっているので、自分が悪いということになります。
そして、上司としても資料ができていなかったことで、そのさらに上の上司にひどく叱られた可能性もあります。
説明が足りないということは、自分だけでなく周りの人にまで迷惑がかかるということをしっかりと理解する必要があります。
だからこそ、相手が悪いと考えるのではなく、自分の説明が足りなかったのだ、と理解する必要があるのです。
とはいえ、人間誰しもが万全の状態で伝えられるとは限りません。
仕事をしながら話しを聞くことだってあります。
そもそも、聞ける状態じゃない時に伝えようとするから、伝わらないのではないでしょうか?
次の話しは、伝える側も伝えられる側にとっても大切な話しなので、もう少しだけお付き合いください。
聞く姿勢をとらないと話は伝わらない
本を読みながら、文字を書きながら、ゲームをしながら、誰かの話しをしっかり聞けますでしょうか?
そして聞いた話しを、忘れずに記憶しておくことはできますでしょうか?
答えはノーです。
なぜならば、聞く姿勢が整っていないからです。
何かをしながらの状態で話しを聞くということは、100%を話しに集中していません。
だからこそ、そんな状態で何かを伝えようと思うことの方が問題なのです。
これは、伝える側と伝えられる側の両方に言えることです。
伝える側としても、しっかりと理解できているかどうかが見てわかると思います。
伝えられる側としても、今はしっかりと理解できる状態じゃないということがわかっているはずです。
だからこそ、聞く姿勢をしっかりしておかなければ忘れてしまったり、しっかり伝わらない原因となってしまうのです。
では正しい聞く姿勢とはどういうものなのか?
- ①人の目をしっかりと見る
- ②心のない返事・拍手はしない
①人の目をしっかりと見る

話しをしているときに、その人のことを見ていない状況というのが、いわゆる話しをしっかり聞けていない状況です。
ですので、誰かが話しをしているのであれば、しっかりとその人の目を見て聞くこと。
話している側も、目を見られているとしっかりと聞いてくれていると認識できるため、安心して話しを進めることができます。
逆に、反対側を向いている状態で話しをしても、しっかり聞いていないと認識され、見切りの早い人であれば、話し途中でその場から離れる可能性すらあります。
よく夫婦の会話で、テレビを見ながら会話をしたり、スマホを見ながら会話をしたりすることがあります。
私もよくあり、その都度妻から「話聞いてるの?」と怒り口調で言われます。。
人の目を見て話しを聞く、という行為自体は当たり前の行為にも関わらず、できていないという実感が湧く瞬間でもあります。
だからこそ、どんな話しでも最初はしっかりと目を見て話しを聞くことで、信頼関係が生まれ、お互いを尊重できる関係になる、と理解できました!
②心のない返事・拍手はしない
目を見てしっかりと話しを聞くようになれば、こんな行動はしないとは思います。
ですが、世の中には心のない返事や拍手があふれています。
良い例として、スターバックスコーヒーに行って注文をするときに、店員さんは目を見て笑顔で対応してくれます。
そして、商品を渡す際も笑顔で心を込めて対応してくれている、ということが伝わってきます。
この場合は、注文した側としても、すごく気持ちがよく、また来たいと思うようになります。
とはいえ、その反対の対応をするお店もたくさんあります。
店員さんが心のない「いらっしゃいませ」をいうお店であったり、お会計時にも無表情で「早く帰れオーラ」を出す店員すらいます。
この場合だと、来店時にすでに違和感を感じると思います。
そして、買い物を終えたら2度と来たくないなという確信に変わっていると思います。
原因として考えられるのは、仕事中は言わなければいけないという「やらされ感」が原因だといえます。
強制的にやらされているという感覚があれば、言いたくないけど言わなきゃないから、適当に言ってしまうのです。
ですが、その感情というのは、モロに伝わってしまうのが現状です。
そもそも心のない返事・拍手は相手にモロに伝わってしまうということを理解しておく必要があります。
だからこそ、どんな時でも心を込めて対応する必要があるのです。
伝える側も伝えられる側も聞く姿勢が大切である

伝わらない原因というのが、聞く姿勢にあるということを理解いただけたのではないでしょうか?
しっかりと目を見て話しを聞いてさえすれば、理解できているのか、理解できていないのかを感じることができます。
ですが、目を見ずに話しをしてしまうと、しっかり理解できているかどうかがわからないままで、話しを進めることになります。
その結果として、「伝えたはずなのにちゃんと話しを聞いてないアイツが悪い」という考えになってしまうということ。
ですので、伝える場合は、伝えられる側に立って考えてみること。
伝えられる側の場合は、伝える側にたって考えてみること。
そう考えるだけでも、伝わり方も受け取り方の理解も格段にアップするはずです。
ですので、しっかり話しを伝えたいのなら、まずは聞く姿勢を整えてから話してみると考えてみてはいかがでしょうか?
まとめ
『ストレスゼロの伝え方』木村 英一
いかがでしたでしょうか??
以下はまとめとして
- 伝わらない原因とは
- 伝わらなかった時の正しい考え方
- ①相手が悪いと考えないこと
- ②自分の説明が足りなかったと考えること
- 聞く姿勢をとらないと話は伝わらない
- ①人の目をしっかりと見る
- ②心のない返事・拍手はしない
- 伝える側も伝えられる側も聞く姿勢が大切である
という内容でお送りいたしました。
本書は上記以外にも
- 相手の感じ方次第で伝わり方は変わる
- 初対面の人との会話術について
- 肯定しつづけることで相手を理解する
- 喋りすぎは相手を萎縮させてしまう
- 理解しやすく話しを整理すること
- ストーリーは相手の感情を動かす
- 相手に与える印象をコントロールする方法
- 伝え方は訓練次第で上達できる
などが書かれています。
私はもともと口下手なので、伝え方が下手な自信があります。
そして口が上手い人がどう話しているのか、をあまり研究したこともありませんでした。
ですので、本書を読んで話しが上手くなれる方法について学ぶことができ、とても参考になりました!
自分のことばかりではなく、相手の気持ちに立って話すことがどれほど大切なことか、伝わらない原因は自分にあるということも理解できたのは、とてもありがたかったです。
今回記事にした内容は、本書の一部にしかすぎません。
ですので、伝える力をもっと学びたい方は、ぜひ一度本書を手にとってみてください!