「今の生活を実りあるものに変えたい、だけどなかなか行動に移すことができない。どうすればよいのかわからない。そんな自分を変えたい。まずは生活習慣を見直そう!」
この記事は、そんな方へ向けて書いています。
こんにちは!
函館の漁師まちに住んでいる、愛読書は週刊少年ジャンプ。だけど毎日いろんな本を1日1冊読んで書評する、しだゆう(@araShidayuuKi)と申します。
今日紹介する1冊はこちら↓↓
『人間は自分が考えているような人間になる』アール・ナイチンゲール
本書は「人間は考えることで、思い通りの人生を歩めるようになる、という理由や方法について」が書かれた1冊です。
自分の思い描く人生を歩むために必要なことこそが、他人に振り回されるのではなく自分で考える、ということ。
自分で考えたことに自信を持ち、突きすすむことこそ、人間が人間であるという証明になる。
そんな内容が書かれた本書から、生活習慣を変えたい人のための5つのコトについて、お伝えしていきます。
それでは、さっそく紹介していきます!
Contents
生活習慣を変えたい人のための5つのコトとは
今回お伝えする内容は、本書での形成外科医のマクスウェル・マルツ博士が話してくれた「新しい生活習慣をつくるための4つの規律」にプラスアルファを加えた内容となります。
- ①他人を無条件に許すこと
- ②自分自身を許すこと
- ③天災や事象を許すこと
- ④自分の一番の長所に目を向けること
- ⑤自分の行き方を崩さないこと
①他人を無条件に許すこと
悪意、恨みを感じるような人間でもみな許し、過去をきれいさっぱりと清算すること。これは自分のため、自分自身の精神の安静のために重要である。私たちが他人に憎しみを抱いていても相手を傷つけることにならず、むしろ自分自身が傷ついてしまうのである。
他人を無条件に許すこと、というのは非常に難しい考え方だと思います。何か悪いことが起こった時に「原因を作ったのはアイツだ!」と思うことはよくあると思います。いわゆる「犯人探し」ってやつです。
自分の持ち物がなくなった場合も、すぐ犯人を探そうと躍起(やっき)になることだってあると思います。
探しているうちに、普段入れないはずのポケットの中から出てくることだってありますよね?
そんな時は、恥ずかしさのあまりに顔が赤くなって、「穴があったら入りたい」という気持ちになるはずです。
勝手に他人のせいにして、恥ずかしい思いをするくらいなら、最初から他人のせいにするという考え方を変える必要があるということです。
他人の行動にいちいち腹を立てずに許すことは、自分が誰かの腹を立ててしまっても、許してもらえる、ということにもなります。
もちろん自分だけが他人を無条件に許す、という考え方を貫いているだけなので、他人がその考えを持っていなければ、許されずに叱られることでしょう。
ですが普段から、許すという行動をとっていれば、いずれ影響を与えることでしょう。
なぜならば、過去のあやまちを許してくれたという積み重ねが、許さなければ悪いな、という気持ちにさせるからです。
だからこそ、自分と接する他人の行動や言動は無条件に許してあげること。
そうすることで、争いがなくなり、心身ともに平和に過ごすことができる、ということです。
まずは自分から、他人を無条件に許すことを意識すること。
悪意・恨み・憎しみという感情は、勝手な思い込みや勘違いからスタートすることがよくあります。
だからこそ、他人を無条件に許すこと、は生活習慣を変えたいと考えている場合に、非常に大切なことだと言えます。
②自分自身を許すこと
自分を暖かく見守ること。自分が犯した馬鹿げたこと、他人に与えてしまった苦痛、今困り切っていること、過去の過ち(あやまち)、そんなものは皆きれいさっぱり忘れるようにすること。
自分自身が犯したあやまちを全て許す、ということ。誰しもが過去に犯したあやまちはあるもので、その過去を自分自身が許さない限りは、一生忘れることができません。
忘れてはいけないあやまちだから、と自分を責め立てるのではなく、今までずっと責め立てつづけてきたのだから、もう許してあげよう、と考えるということ。
過去が未来を作る、のではなく、未来が過去を作るのである。
過去の栄光にとらわれている人ほど、未来への希望が持てず「昔は良かった、」と愚痴をこぼす人が過去が未来を作る、と考えている人です。
過去の栄光にとらわれず、過ちをしっかりと反省し、希望を持って未来に向かって突き進む人が未来が過去を作る、と考える人です。
これからを生きていく上で、どちらの考え方がよいでしょうか?
答えとしては、「未来が過去を作る」と考える人です。
なぜなら、過去の栄光にすがっているだけでは、時代の変化についていけず、一生過去を引きずることになるからです。
今の生活習慣を変えたい人は、「他人を許すこと」「自分自身を許す」という考えを持つ必要があります!
ただし、自分自身を許すこと、は甘やかすことではありません。
なんでも許す許す、としてしまっては、ワガママし放題になってしまうからです。
自分の過去を引きずっていて、それが原因で前を向けないのであれば、その過去を許す必要がある、ということです。
③天災や事象を許すこと
※本書にはこのような内容は書かれていません。ですが、私が個人的に必要だと感じたため記載しました。
大地震の後に津波がきて、たくさんの人が犠牲になりました。このことは本当に悲しいことであり、恨むべきは自然という、恨むに恨みきれない現実があります。
家族を失った人もいれば、友人知人を失った人もいます。ですが、自然を恨んだところで失った人たちは戻ってはきません。
失った人たちのためにも、悲しみ続けることや、恨み続けることをしてはいけません。
たしかに色々な感情があると思います。
「夢を叶えられなくて残念だったね」だとか、「子供が産まれてくるって時だったのに、会うことができなくて残念だったね」だとか。
ですが、考え方を少しだけ変えてみると、残念だったという言葉がプラスに変えられます。
「天国に行って、夢を叶えるために努力し続けている」「天国で子供を産んで、幸せに育てている」と考えるようにすればいいのです。
亡くなってからの世界というのは、想像することしかできません。
だからこそ、自分たちが失った人たちの気持ちを勝手に残念な気持ちにしてしまうことは、身勝手なことだと思いませんか?
生活習慣を変えたいと思っているのであれば、仕方のない事は許してあげること。
そして、失われた人は天国で楽しく過ごしている、と考えること。
考え方ひとつ変えるだけで、明るい気持ちになれるはずです。
他人・自分・天災や事象を許すという考え方を、ぜひ持ちましょう!
④自分の一番の長所に目を向けること
私たちの1日を不満だらけで始めるか、自信を持って始めるかは、本人次第なのである。どうせ2つに1つなのだから、自信を選択するほうがいいに決まってる。
朝起きてからの行動の1つに、テレビで放送されている占いを見る、という行動があるかもしれません。
その行動は、占いの結果が上位に入っていればテンションが上がり、気分良く仕事に向かうことができます。ですが、下位の場合はテンションが下がり、気分を下げて仕事に向かうハメになります。
どちらが良いかというと、もちろん占いが上位に入っていて、気分良く仕事に向かうことです。
ただし、このテレビの占いを見る方法だと、その時の結果によって気分は左右されてしまいます。
ではどうしたらよいのか?その解決策としては、占い自体を見ないようにする、ということです。
見ないようにすると、気分を上げることはなくなってしまいますが、下げることもなくなります。
そんな占いを見ないで気分を上げる方法としては、一番好きなことをしてみる、ことです。
何気ない数分の時間でも、自分が大好きなことや、やってて楽しいと感じることができれば、気分は良くなるというもの。
自分が楽しいと感じることを、朝に数分でもやることができれば、1日のスタートが楽しくなるというもの。
とはいえ社会人になると、1番の長所や好きなものというものが何なのか、がわからなくなってしまいます。かくいう私も、子供の頃に一番好きだったことは?と聞かれても即答できません。
ですので、まずは自分が一番好きなもの、得意なものを思いだす必要があります。
見つける方法としては、好きなことリストを書き出してみること。
この方法については、過去の記事にて書いておりますので、ぜひ読んでみてください!

生活習慣を変えたいと考えているならば、今一度自分の長所に目を向け、朝の時間に取り入れてみてくださいね。
⑤自分の生き方を崩さないこと
他人が何をしているか、何を持っているかなど気にかける必要はない。自分のペースを守ることが大切だ。あなたは他人とは違うのだ。自分より走るのが早い人もいれば遅い人もいるのだ。隣人のことなど忘れ、また同時代の人間より先を進みすぎているのではないかと悩んではいけない。
いわゆる、人に流されないで生きるということ。
社会に出てから、競争するのはとても良いことです。ですが、他人や友人の行動や生き方に影響される必要はありません。
たとえとして、友人が新しい車を買ったとします。600万円くらいの7人乗りの大きな車です。その車をみて「俺も欲しい!」と思い、貯金はあまりないもののローンを組んで買ったとします。
以上のたとえは、自分の生き方を崩してしまった生き方といえます。
なぜならば、他人の行動から自分も行動しなきゃいけないという衝動にかられ、行動してしまったからです。
友人には家族がいるからこそ、7人乗りの車が必要だったにも関わらず、自分は家族もいないのに7人乗りの車を買ってしまっては、ただの無駄遣いです。
そのことに気づくのは、買って数ヶ月経ってからのことでしょう。
売るにしても、買った金額よりも断然安い金額になってしまうため、一気に損することになるため、必要以上にかかる経費と一緒に過ごさなくてはならなくなります。
世の中には、そんなワナのような仕掛けがたくさんあります。
30代のマイホーム所有率が62.5%である、と総務省統計局の統計データ(2017年度)により導き出されています。
このデータを利用して、30代の人に向けて「30代の6割以上がマイホームに住んでいます。」という情報を発信するとどうなるでしょう?
30代の既婚者であれば、「マイホームを持たなきゃまずい、、」と感じ、他人の生き方を自分の生き方にすり替えてしまうのです。
周りからも「マイホームはまだなの?」という目で見られているように錯覚し、35年ローンなどのローンを組んで家を建てよう、と計画してしまいます。
自分には自分のペースがあるからこそ、他の人とは比べてはいけないのです。
それで生活が苦しくなったとしても、勝手に影響をうけて、勝手に行動した自分の責任です。
生活習慣を変えたいと考えているのならば、他人の声や視線を自分のことと考えないこと。
自分が考えていることを、簡単に他人の意見で変えてしまわないこと。
他の子供の成長が早いからといって、焦って子供をしかりつけてしまわないこと。
そうすることで、自分の生き方や他人の生き方への考え方が変えられます。
他人には他人の人生があり、自分には自分の人生がある。それぞれに生き方があるということを理解することが大切です。
生活習慣を変えたいなら、まずは全てを許すこと
他人の行動にいちいち腹を立ててはいけない。それを許すことは、自分がたとえ誰かの腹を立ててしまっても、許してもらえるということ。
だからこそ、自分と接する他人の行動や言動は無条件に許してあげる、ということ。
自分自身が犯したあやまちを全て許す、ということ。誰しもが過去に犯したあやまちはあるもので、自分自身がその過去を許さない限りは、一生忘れることができないということ。
忘れてはいけないあやまちだから、と自分を責め立てるのではなく、今までずっと責め立てつづけてきたのだから、もう許してあげよう、と考えるということ。
天災や事象などの、仕方のない事は許すと考えるということ。
そして、失われた人は天国で楽しく過ごしている、と考えること。
考え方ひとつ変えるだけで、明るい気持ちになれるからこそ、全てのことを許してみよう。
まとめ
『人間は自分が考えているような人間になる』アール・ナイチンゲール
いかがでしたでしょうか??
以下はまとめとして
- 生活習慣を変えたい人のための4つのコトとは
- ①他人を無条件に許すこと
- ②自分自身を許すこと
- ③天災や事象を許すこと
- ④自分の一番の長所に目を向けること
- ⑤自分の行き方を崩さないこと
- 生活習慣を変えたいなら、全てを許してみる
という内容でお送りいたしました。
本書は上記以外にも
- 人生の成功者とは
- 人間は自分を過小評価しすぎている
- 富を増やすための思考法について
- 考えることの大切さについて
- 健全な精神の持ち主の特徴について
- まあまあ精神というダメな考え方
- 考えを紙に書き出す必要性について
- 粘り強さ(忍耐)の大切さについて
- 人生こそ一大事業である
などが書かれています。
スヌーピーの生みの親のエピソード(負け犬スパーキー少年…)が描かれていたり、人間は考えることができるからこそ価値がある、という内容が描かれていたりと、考えることの大切さについて書かれた1冊でした!
考えないようにするために言い訳を考えること、についても書かれており、大変興味深い内容でした。
あなたを成長させるためのキッカケになる良書ですので、ぜひ1度読んでみてください!