「最近テレビのニュースや新聞の情報に違和感を覚えるようになった、この違和感の正体が何なのかはわからない。マスコミに対する違和感の正体を、もし知れることなら知りたい。いや、教えてほしいっ!」
この記事は、そんな方へ向けて書いています。
こんにちは!
函館の漁師まちに住んでいる、愛読書は週刊少年ジャンプ。だけど毎日いろんな本を1日1冊読んで書評する、しだゆう(@araShidayuuKi)と申します。
今日紹介する1冊はこちら↓↓
『「考える力」をつける本 -本・ニュースの読み方から情報整理、発想の技術まで』轡田 隆史
本書は「なぜ?を繰り返すことが考える力をつける方法であり、考える力をつけるには本を読むことや行動することが大切である」ということが書かれた1冊です。
正直な感想としては、半分くらいまでは難しい本だなぁ、と感じました。
その理由は最後にお伝えしますが、参考になる内容も多かったので、ぜひ読んでいただきたい1冊です。
そんな本書からは「マスコミを批判しながら利用するべき理由について」お伝えしていきます。
ニュースや新聞を読んで、「なんかしっくりこないんだよなぁ?」と感じている方にはピッタリな内容かもしれません。
それでは、さっそく紹介していきます!
Contents
マスコミを批判しながら利用するべき3つの理由とは
テレビや新聞などの、マスコミの情報を大切にしている人は多いです。政治・戦争・健康・事故の情報など、取り上げられている情報はたくさんあります。
毎日、そんな情報に目をやり、仕事やプライベートで生かしていると思います。
ですが、その情報が本当に正しいのか?と疑問を感じたことはないでしょうか?
もしあるのであれば、その疑問を確実なものにしたい、と思うことでしょう。
疑問が確信になればその情報は正しい、という判断ができるようになります。
ですが、確信がないままだと、その情報が本当に正しいかどうかの判断はできません。
だからこそ、毎日仕入れている情報を批判しながら利用するべきなのです。
ではなぜ、マスコミを批判しながら利用するべきなのか?
- ①全てが正しい情報ではないから
- ②裏事情がどうしてもあるから
- ③間違った情報を流したとしても謝罪できないから
①全てが正しい情報ではない
全てが本物の情報であるならば、信じても良い情報です。
ですが、ニュースや記事というのは、直接その現場に行ってみると全然違う情報に置き換わっている、ということもしばしばあります。
なぜならば、全ての状況を伝えるための時間や枠が確保されていないから。
全ての状況を伝えるためには、カンタンに説明するだけでは伝えられません。
だからこそ、見出しの部分はわかりやすい内容にする必要があり、問題の部分だけを見出しとして載せる必要があるのです。
細かい内容に関しては、小さい文字で説明されていたりしますが、文字数が限られているため真実の部分は隠されている場合もあります。
犯罪を犯した人の情報であれば、悪い情報しか書かれていないケースも多く、近所では評判のよい人だとしても、その情報は記載されておりません。
犯罪者はあくまで犯罪者であり、犯罪者として扱う必要があるため、よい情報を載せるのはイメージと違う、ということになるからでしょう。
ニュースにしても、「悪いことする人だと思ってました」という、全く関わりのない人の言葉が多様されてしまうのはそのためでしょう。
たとえ無罪だとしても、犯罪者として捕まえたのなら犯罪者として伝えなければいけないという、暗黙のルールが存在すると考えられます。
②裏事情がどうしてもある
暗黙のルールこそが、この「裏事情がどうしてもある」ということにつながってきます。
まだ世間には公表できない重大なニュースであれば、マスコミに報道されてはまずい、ということも当たり前にあるでしょう。
国家機密や企業秘密というものが、簡単に報道されてしまっては、秘密になりませんからね。
そういう事情を考えると、真実でない情報が流れることは仕方のないことであり、当たり前のことといえます。
裏事情のたとえとしては、「原発反対!」という声は当たり前のように聞こえてきますが、その町に住む人たちから原発反対!の声が聞こえてこないのには理由があります。
その理由というのが、原子力発電所のある地区であれば恩恵があるというもの。
その地区には原発関連の雇用が生まれ、地区には補助金も入ることで経済は潤います。
だからこそ、そんな住人たちは原発反対とは思っても言えません。
ですが、恩恵をもらっていない原発近隣の人というのは、原発反対!を口を大にして言います。
なぜなら、恩恵がないのにもし被害にあったらどうするんだ!と思っているからです。
つまり、もしもの保険がかけられていない私たちに被害があったら困るから、反対なんだ!と考えることができます。
ニュースに取り上げられる部分というのは、こういった困るから反対なんだ!といっている人たちの声です。
ここにも裏事情がからんだ情報になっているということが言えます。
沖縄の米軍基地の問題に関しても、その地区に住む住民たちは恩恵があるからこそ、反対せずに受け入れています。
ですが、隣の地区の人たちは猛反対していて、その情報だけをニュースに取り上げているという状況です。
原発や米軍基地を例にだしましたが、マスコミが流す情報全てが正しいモノではない、という理由がご理解いただけたのではないでしょうか?
だからこそ、マスコミは批判しながら利用する、必要があるのです。
③間違った情報を流したとしても謝罪できない
こんなことを言うと、「間違ったとしても、すぐその後に訂正の謝罪があるじゃないか?」と思われるかもしれません。
テレビのニュースでは、漢字を間違ってしまったり、違う数字を話してしまったりした場合にはすぐに訂正する、というシーンを見ることがあります。
その瞬間をしっかりと見ているのであれば問題はないのですが、その瞬間を見ていなかったらどうなるでしょうか?
間違った知識を持つことになり、間違った情報のまま毎日を過ごさなくてはなりません。
さらに、無罪の罪で釈放された!というニュースが流れたとしても、逮捕された当時の情報は明らかに犯人扱いであり、疑う余地のない内容となっています。
裏事情が絡んでくるのかもしれませんが、犯罪者だからこそ悪くみえる行動や、クセなどをつけ加え、さも悪者であるかのように見せる状況になってしまいます。
個人的には、マスコミは社会全体に与える影響が強いからこそ、真実のみの情報を伝えて欲しいです。
ですが、1度出してしまった情報は訂正して出したところで、手遅れなのです。
間違った情報を流したとしても謝罪できないからこそ、マスコミを利用する際は批判しながら見る必要がある、ということです。
本物の情報を知ることが、マスコミを批判するのに必要である
とはいえ、当たり前に放送しているからこそ、「批判する必要なんてないんじゃないの?」って思われることかもしれません。そんな考えを持つ方には、直接現場に行って事実を確認してみることをオススメします。
そこでの状況が、マスコミの情報通りであれば信じてよい、という判断になります。
ですが、もしマスコミの情報と違う!という気づきがあれば、批判する必要があるということに気づくはずです。
私が批判する必要があると感じた瞬間こそが、現場とマスコミとの情報の違いでした。
「マスコミが言っていることと、現場で言ってることが全然違う、なんでだ?」と思った経験があったからこそ、今こうして全ての情報が真実ではない、と考えることができるようになったのです。
一度うたがいを持てるようになれば、その後からは全ての情報が真実ではない、と疑いの目で見れるようになります。
そうすると、このニュースの本質がなんなのか?という疑問を持つようになり、本物の情報を知りたいという気持ちになります。
遠い現場まで出向くのは難しいとしても、もし近くで起きたニュースがあれば、現場に見に行ってみるのも、手段としてはありではないでしょうか?
マスコミを批判しつつ、疑いつつ理解する
- ①全てが正しい情報ではないから
- ②裏事情がどうしてもあるから
- ③間違った情報を流したとしても謝罪できないから
以上が、マスコミを批判しながら利用するべき理由となります。
マスコミを利用するのであれば、全ての情報を鵜呑みにしないこと。
つまり、マスコミの情報を疑いつつ、話し半分で理解する、ということ。
この情報は真実なのかな〜?どうなのかな〜?と疑問をもって頭に入れておくだけで、後々のニュースで全然違う結果が出ていたりすると、ふと「あの時のニュースだ!」と気づけるようになります。
気づけるようになると、あなたの観察力は磨かれ、他の情報に対しても敏感に感じとる力が備わることでしょう。
まとめ
『「考える力」をつける本 -本・ニュースの読み方から情報整理、発想の技術まで』轡田 隆史
いかがでしたでしょうか??
以下はまとめとして
- マスコミを批判しながら利用するべき3つの理由とは
- ①全てが正しい情報ではないから
- ②裏事情がどうしてもあるから
- ③間違った情報を流したとしても謝罪できないから
- 本物の情報を知ることが、マスコミを批判するのに必要である
- マスコミを批判しながらも、疑いつつ理解する
という内容でお送りいたしました。
本書は上記以外にも
- 考える力をつけるためには
- 自分の頭で考えるための方法について
- 読書法について
- よい問いかけの条件について
- メモすることの大切さについて
- 辞書を活用すべき理由
- 書くことの大切さについて
- 遊び上手こそが仕事上手である理由
などが書かれています。
本書を読んだ感想としては、正直読みにくいなと感じたのがいちばんの感想でした。
その理由としては、読めない漢字が多かったり、例えがわかりづらい(古文を引用)していたからだと。
私の頭のレベルが低い、という理由が強いので、読みやすさに関しては人それぞれかもしれませんが、私の率直な感想です。
とはいえ、むずかしいと感じた反面、学びも多かったのも事実です!
本書をぜひ読んでいただき、「あんたの頭が悪いんだよ!」と感じたなら、ぜひTwitterでも構わないので意見いただければ嬉しいです!