「これから成功する会社がどういう会社か知りたい。そもそもどんな会社がうまくいくのか、秘訣があるなら知りたい。人間関係はどうするべきなのか、上下関係はこれからも必要なのだろうか?俺は社長だからエライんだ、という社長についていくべきなのか?誰か教えてくれ!」
この記事は、そんな方へ向けて書いています。
こんにちは!
函館の漁師まちに住んでいる、愛読書は週刊少年ジャンプ。だけど毎日いろんな本を1日1冊読んで書評する、しだゆう(@araShidayuuKi)と申します。
今日紹介する1冊はこちら↓↓
『仕事は楽しいかね?2』デイル・ドーテン
本書は「優秀な上司・部下の正しい関係性についてや、仕事を楽しむことの大切さについて」が書かれた1冊です。
- 現役で上司の人は、優れた上司になるための秘訣を学ぶことができます。
- 入社したて・入社数年目の人は、どんな仕事をすれば楽しく仕事ができるようになるかを学ぶことができます。
ですので、その方法を詳しく知りたい方は、ぜひ本書を読んでみてくださいね!
本書の前作である「仕事は楽しいかね?」の記事はコチラ!
本題に入る前に質問です!
上司はエライですか?
「そんな当たり前のこと質問してどうするんだ?」と思いましたよね。失礼しました。
では、上司とあなたは対等ですか?
「そんなの、対等なわけないじゃないか!」と思ったはずです。
ですが同じ人間なのだから、本来なら対等である必要があります。
上司とあなたの違いは、あなたより早く会社に入社し、経験が多いという事実だけです。
ですが、その事実を武器に、経験の少ない新人たちに、言葉の暴力をふるってくるのもこれまた事実です。
最悪な上司なら、人格を否定するような言葉をぶつけてくることでしょう。
ですが、長く会社にいるからといって、人格を否定するような言葉をぶつけてよいという理由にはなりません。
すこし早く生まれたからといって、先輩ヅラする、1学年上のダメな先輩と一緒です。
今回お話しする内容は「上下関係のない会社が成功する5つの理由」についてです。
上下関係とは、先ほどお伝えしたような、何年か早く会社に勤め、経験をつんで偉ぶる人たちとの人間関係のことです。
そんな上下関係がなくなったら、会社はどうなるでしょうか?
潰れてしまうでしょうか?いいえ、絶対成功します!
なぜ絶対成功する!と、言い切れるのか、、その理由をお伝えします!
それでは、さっそく紹介していきます!
Contents
上下関係のある会社とは

社会人になって就職すると、必ず受け入れなければいけないものこそ、上司と部下という上下関係です。
社会人になる前の部活動などでも、上下関係というものはあります。
目上の先輩に対して、年下の後輩がナマイキなことをいうものなら、ヤキを入れられるというもの。
部活動であれば、練習を多く積んできた先輩が上手だからこそ、下手な新人に教育するべく必要な関係といえます。
それこそが上下関係であり、上司と部下というような上下関係のある会社が当たり前に存在します。
ですが、この上下関係という考え方を持ち続けることは、正直いってよくありません。
なぜならば、上下関係という考え方の裏には、たくさんのデメリットが潜んでいるからです。
上下関係のある会社のデメリットとは

- ①先輩に意見を言えない
- ②苦手なことでもやらないといけない
- ③怒られることを恐れ、失敗を隠してしまう
- ④仕事を人任せにしてしまう
- ⑤無駄に重圧がかかる
①先輩に意見を言えない
上下関係という考え方を持ち続けることのデメリットとして、先輩や上司に対して自分の意見が言えなくなることが、第1にあげられます。
「何も知らない若造が先輩に意見するとは百年早い!」と叱りの言葉を受けるのが、今の社会の現状です。
たとえ部下の意見が正しいとしても、上司の意見の方が正しい、という現実から目を背けることになります。
そうなってしまうと、良いアイデアが浮かんだとしても伝えることがイヤになり、会社としての業績も上がらないままとなってしまうのです。
②苦手なことでもやらないといけない
次にあげられるデメリットとして、苦手なことでもやらないといけないということです。
基本的に上司と部下の上下関係は、部下が上司に意見することが許されていません。
だからこそ、上司がイヤな仕事を部下に押し付ける、なんてこともしばしばあります。
部下が「苦手だからできません」と伝えたところで、「上司であるオレのいうことが聞けないのか?」とおどされ、やらなければいけなくなってしまいます。
入社したての頃であれば、「これも勉強のうち」とポジティブに考えることもできます。
ですが、仕事に慣れてからこんな脅迫まがいのことをされては、仕事の効率が悪くなり、会社にとっても悪影響しかありません。
③怒られることを恐れ、失敗を隠してしまう
次にあげられるデメリットとして、怒られることを恐れ、失敗を隠してしまうということ。
部下を教育することが上司としての役目ではありますが、しっかりと理解できるように教えられる上司というのは少ないです。
会社としての部下を教育することは、しっかりと理解してもらい、失敗の再発を防ぐことでもあります。
ですが、ただ失敗したことを怒っただけでは、本来教えるべきである「どう対処するべきなのか?」が身につきません。
そうなると、必然的に失敗を繰り返してしまうのです。
そして、またその失敗を怒る、の繰り返し。
そうなっていくうちに、失敗するとムダに怒られると部下が理解し、失敗したことをバレないように隠してしまうのです。
失敗を隠し続ける社員がいたら、会社がどうなるか、想像つきますよね?
時間が経つにつれ、事態はオオゴトになり、会社は責任を問われるハメになります。
だからこそ、上下関係のある会社はデメリットがあるといえるのです。
④お互いの仕事をチェックしあえない
次にあげられるデメリットとして、お互いの仕事をチェックしあえないということ。
上司であれば、部下に仕事を任せた場合、その仕上がりをチェックするかもしれません。
むしろチェックしなければいけない、というのが上司の仕事の一つです。
ですが、上司の仕事を部下にチェックさせることはほとんどありません。
なぜならば、上司だからこそ部下にチェックさせるなんてことができないからです。
たとえ部下の得意そうな仕事だとしても、上司としてのプライドが邪魔してできないのです。
上司が、自分よりも上の役職の人に相談すればいいじゃないか?と思うところです。
ですが、そこでもし相談したものなら「そんな判断もできないやつに役職を持たせた覚えはない」というような、お叱りを受けるかもしれません。
そうなると、不安がのこり、自信をもって伝えることができなくなり、上の役職の人たちの胸に響くようなプレゼンができなくなってしまうのです。
せっかくよいアイデアでも、不安そうなプレゼンにゴーサインを出せるわけもないため、会社としての機会もなくなってしまうのです。
⑤ムダにプレッシャーがかかる
最後にお伝えするデメリットとしては、ムダにプレッシャーがかかるということ。
ムダなプレッシャーとは、他人を気にする目のことです。
いわゆる「空気を読む」の「空気」の部分です。
部下であれば、失敗を恐れ挑戦できなかったり、上司に意見を言えなかったりすることが、ムダなプレッシャーといえます。
笑顔や笑い声すらも、上下関係があることで抑える必要がでてきます。
なぜならば、「仕事中に笑うとはいい度胸だな、俺をバカにしてんのか?」という負の状況を生み出すからです。
さらに、素晴らしいアイデアがあったとしても、「下手なことは言えないよな」と思うことで、そのアイデアは現実になることはありません。
このプレッシャーを上手に乗り切る人が、世渡り上手だと言われる人ではあります。
ですが、その会社組織の人間関係をうまく乗り切っているだけで、会社としては良い方法だとはいえません。
なぜならば、本来解決するべき問題を放置しているだけだから、です。
本来解決するべき問題とは、素晴らしいアイデアが出しやすい環境にすることです。
良いアイデアならば、それを現実にすることで会社としての売り上げが生まれます。
ですが、本来生まれるべきアイデアが出ない・出しにくい状況だからこそ、会社としてはよくないのです。
だからこそ、上下関係のある会社はデメリットがあるといえるのです。
上下関係のない会社が成功する理由

では、そんな上下関係のある会社とは逆の、上下関係のない会社とはどういう会社なのか?
- ①対等に話し合える
- ②お互いの得意分野を発揮できる
- ③隠し事がなくなる
- ④お互いの仕事をチェックしあえる
- ⑤ムダなプレッシャーがない
①対等に話し合える
さいしょの上下関係がない会社が成功する理由は、上司や部下に関係なく、対等に話し合えるということ。
話し合えるメリットとしては、「良いものは良い」「悪いものは悪い」と上司でも部下でも言い合えるということです。
そうなると、新しいアイデアはもちろん、一つの商品を良いものにするためだけの話し合いができるようになります。
さらに、同じ1人の人間として仕事ができるようになり、お互いが尊重しあえる関係になるのです。
そもそも役職というのは、会社内だけの決まりごとであり、その会社外では何の意味ももちません。
役職がついているだけで、特別扱いされるのは、その会社内だけなのです。
だからこそ、その役職や先輩という経験を武器に、後輩に圧力をかけるだけの上下関係は必要ないといえます。
つまり、上下関係がなく、誰でも対等に話し合えることは、会社を成功させる理由となるのです。
②お互いの得意分野を発揮できる
つぎの上下関係のない会社が成功する理由は、お互いの得意分野を発揮できる、ということ。
上下関係がある場合だと、上司である人は仕事のことを部下に教えてもらうことをキライます。
ですが上下関係のない会社であれば、上司も部下も関係なく対等に仕事をすることができます。
つまり、上司が苦手な仕事を、得意とする部下に任せることが可能となるのです。
パソコン作業が苦手だけど役職ある人は、とても多いです。
ですが今の若者は、当たり前にパソコン操作ができ、そして詳しいです。
そこでパソコンで資料を作成しなければいけない場合、若者である部下がやったほうが断然早く仕事が終わります。
上下関係のない会社であれば、得意とする人にお願いするのがいちばんの得策であり、効率的です。
会社としても同じ給料を払うのであれば、効率的に仕事をする人たちにあげたいと思うはずです!
だからこそ、お互いの得意な分野を発揮できることは、会社を成功させる理由となるのです。
③隠し事がなくなる
つぎの上下関係のない会社が成功する理由は、隠し事がなくなる、ということ。
隠し事がなくなるということは、失敗したことを隠そうとせずに、しっかりと改善策を考え周知することを意味します。
つまり、誰かの失敗経験を社員全員に共有することで、同じ失敗を繰り返さないということ。
上下関係のある会社だと、失敗を責めるばかりで、いちばん大切な「どうすれば失敗しないのか?」を検討せずに終わらせてしまいます。
同じ失敗が再び起こってしまっては、会社の評判を落とすことになり、最悪の場合倒産してしまいます。
ですが、上下関係がなく、誰かの失敗経験を繰り返さないように情報共有できていれば、失敗する確率は一気に低くなります。
そうなると、会社としての評判はもちろん、信頼される会社となり、信頼される会社は売り上げアップにつながります!
なぜなら、お金を払う価値というのは信頼があるか・ないか、によって大きく左右されるからです。
だからこそ、隠し事がなくなることは、会社を成功させる理由となるのです。
④お互いの仕事をチェックしあえる
つぎの上下関係のない会社が成功する理由は、お互いの仕事をチェックしあえる、ということ。
お互いの仕事をチェックしあえるということは、失敗を事前に防ぐことにつながります。
つまり、上下関係がないということは、上司の仕事を部下がチェックすることも可能になるということなのです。
たとえ間違いを指摘したとしても、変な空気になることもなく、スムーズに問題解決ができます。
ですが、上下関係があるとなると、そう簡単にはいきません。
部下の仕事はともかく、上司の仕事をチェックしてくれる人はいません。
上司の仕事は部下の仕事よりも重要なことが多いため、一つのミスが大きな失敗につながります。
大きな失敗は、会社にとっても大きなダメージを受けることになります。
上下関係があるってだけで、そんなリスクを背負うのはムダ以外の何者でもありません。
だからこそ、お互いの仕事をチェックしあえることは、会社を成功させる理由となるのです。
⑤ムダなプレッシャーがない
さいごの上下関係のない会社が成功する理由は、ムダなプレッシャーがない、ということ。
上下関係がある会社だと、上司がイライラしているだけで、会社の中はイヤなムードが漂います。
そうなると、そんな上司に報告をするにしても、まったく仕事とは関係のない部分で気を使わなければいけません。
そんなプレッシャーは、仕事においてはムダです!
百害あって一利なしです。
ですが、上下関係がない会社であれば、イライラしている上司がいたとしても、「どうしたんですか?」と気軽に声がかけらえるというもの。
「相談に乗れることがあれば乗りますよ?」という一声を、部下から上司にかけることだってできるのです。
会社内で大事なプレゼンをする際も、ムダなプレッシャーがないというだけで、その人が持つ本来の魅力を存分に発揮することができます。
なぜなら、得意なことや、魅力を存分に出せるということは、大いに会社に貢献することとなるからです。
さらに上司との関係が良好であり、時には笑い声を交えて話しができることは、他の会社の人から見ても魅力的にうつるものです。
なぜなら、伸び伸びと仕事をしている人を見た人は、良い会社なんだろうな、という印象を持つからです。
良い印象は、信頼につながります。
だからこそ、ムダなプレッシャーがないことは、会社を成功させる理由となるのです。
対等に話せる・笑顔が生まれるからこそ、上下関係のない会社は成功する

- ①先輩に意見を言えない
- ②苦手なことでもやらないといけない
- ③怒られることを恐れ、失敗を隠してしまう
- ④仕事を人任せにしてしまう
- ⑤無駄に重圧がかかる
- ①対等に話し合える
- ②お互いの得意分野を発揮できる
- ③隠し事がなくなる
- ④お互いの仕事をチェックしあえる
- ⑤ムダなプレッシャーがない
上下関係のあることが、全て悪いというわけではございません。
ですが、大きなデメリットがあるということを、しっかりと理解する必要があるということ。
そもそも上司というものは、何年か先に会社に入社して、経験を積んだというだけで、同じ人間であることに変わりはありません。
ですが、同じにも関わらず、経験が長いからという理由で「俺はエライ!」と思っている人が非常に多いのが現状です。
たしかに経験が長いことは、素晴らしいことであり、見習うべきところはあります。
ですが、それだけのことでエライ!と思い込むことは、ただ単に勘違いしているといえます。
役職がついている人にしても、会社内だけで偉いのであり、会社外に出たらただの社会人の一人にすぎません。
だからこそ、上下関係を悪用するのではなく、年齢も経験も関係なしに、人として対応する必要があるのです。
ここ最近では、そんな上下関係のない会社も増えてきています。
社長と社員がとても近しく、なんでも言いあえる環境になっている会社もあるくらいです。
上下関係の厳しい会社と、上下関係のない会社があったら、どちらに就職したいですか?
この質問の答えこそが、どちらが正しいのか、が理解できる答えではないでしょうか。
まとめ
『仕事は楽しいかね?2』デイル・ドーテン
いかがでしたでしょうか??
以下はまとめとして
- 上下関係のある会社とは
- 上下関係のある会社のデメリットとは
- ①対等に話し合える
- ②お互いの得意分野を発揮できる
- ③隠し事がなくなる
- ④お互いの仕事をチェックしあえる
- ⑤ムダなプレッシャーがない
- 上下関係のない会社が成功する理由
- ①対等に話し合える
- ②お互いの得意分野を発揮できる
- ③隠し事がなくなる
- ④お互いの仕事をチェックしあえる
- ⑤ムダなプレッシャーがない
- 対等に話せる・笑顔が生まれるからこそ、上下関係のない会社は成功する
という内容でお送りいたしました。
本書は上記以外にも
- 優れた上司の考え方について
- 一般的な上司の考え方について
- 優れた部下の考え方について
- 優れた上司は、成長できる機会を与える
- 優秀な上司の元に優秀な部下が集まる理由
- 優秀な部下は、無能な上司から離れる
- 仕事が楽しくなくてはいけない理由について
という内容が書かれています。
本書の最後には、目頭が熱くなるエピソードが描かれており、珍しく私の目から涙がこぼれました。
上司部下関係なく、思いやりのある人間関係というのは、本当に人の心をつかみます。
自分がもし、会社を立ち上げ、人を雇うようなことがあったなら、そんな上下関係のない、お互いを思い合える環境にしたい、と思いました!
現段階で上司のポジションの方も、まだ入社して間もない方にも参考になる良書ですので、ぜひ一度読んでみてください!